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義理の親の介護 夫が無関心どうすればいい?  ~義理の親にとってよりよい介護施設の探し方~

介護というとどうしても女性中心になっているのが日本社会の現実なのではないでしょうか?厚労省のデータからもそれがはっきりとわかります。

要介護者などからみた主な介護者の続柄をみると、6割弱が同居している人が主な介護者となっていてその内訳は配偶者が25.2%、子が21.8%、子の配偶者が9.7%というデータがあります。

その中でも、介護者の年齢は、男性では70.1%、女性では69.9%が60歳以上であり、いわゆる「老老介護」のケースも相当数存在していることがわかります。

データから見ても圧倒的に女性が介護している現実が見えてきます。

女性は自身の親だけでなく「嫁」という立場から、どうしても舅、姑の介護を暗黙のうちにという場合もあります。

夫は仕事をしているから妻が介護をするもの、ということはありませんか?

夫は「外で働いてくるから家のことは妻がやるもの、それの何が悪い?」という男性や「外で仕事をしてストレス溜まっているから家のことなんて話さないで」という昔ながらの男性も一定数存在しています。

でもそんなの辛くありませんか?女性だけが介護をしないといけないということはありません。ましてや舅、姑ならば余計に難しいことってありますよね。

どんなに頑張っても限界が来てしまったなら「もう無理~」って声を上げてもいいのですよ?できれば限界の来る前に声を上げてください。

私は舅の介護をしましたがその時兄嫁もいましたが、できないことばかり並べるし、義理の兄からは舅を介護している時も一度も「ありがとう」という言葉もかけてもらえませんでした。

夫もその当時は「できる人がやる=私」という認識で八方ふさがりになりそうでした。姑は舅がいつも生活の全てをリードされてきた人なので、言われるまま。結局舅が亡くなるまでほぼほぼ私が姑の面倒を見ながら舅を介護してきました。

まだ若かったですし頑張りが効いたので頑張り抜きましたが、もう少し長引いたら倒れていたのではないかと思います。当時家には実母もいて実母の介護も始まっていましたので今思い出してもどんな生活していたのだろうと思います。

介護していく上で一番大切なのは自分自身の生活を守ること、自分を犠牲にする必要は全く無いのです。そのためには介護施設に入所させることは決して悪いことではありません。

今、介護で辛い思いをしているあなた、声を出していきましょう。

夫や家族に言っても無駄と諦める前に、声を出しましょう。子どもは親の背中を見ています。私の思いは子どもたちの方がわかってくれていました。

夫も後からではありましたが、きちんと言葉にしてくれましたが、そこまでの道のりは平たんではありませんでしたから・・・

~義理の親との場合、まず会話をしましょう~

介護だけでなく日常生活の中でも意思の疎通がはかれていないと何事も上手くいかないのが現状です。

自分が言えないことも親子での意思の疎通がはかれていると夫から話してもらうと意外とスムースに事が運ぶことがあります。

まずは夫婦でしっかりと意志を確認しあうことです。それから嫁の立場ですと色々と難しいこともあると思います。ここは息子である夫に緩衝材の役割をしてもらいましょう。夫に頼るだけではいけません。自分自身が努力をして舅と心を通わせるようになることが大切です。相手も人間です。自分のことを大切にしてくれる人を嫌ったりしません。時には舅の好きなものをおやつに出して一緒にお茶を飲む時間を設ける、何も話さなくても同じものを食べているだけで共有できることもあります。例えそれまでの関わりの中で上手くいっていなかったとしても、子どもが見ています。そして自分と同じように子どもも接するのです。親の背中を見ているとはこのことでしょう。それは私がわが子で感じたことです。

そして嫁よりも孫に言われることで意外と聞いてくれることもあるのです。私は義理の両親とは仲良くやって来れましたが、それには秘訣がありました。

結婚する時に母は、「これからは何かあった時にあちらのお母様に先に聞くようになさい」と言われました。なんでそんな寂しいこと言うのだろうと思いましたが、今思い返せば姑だけでなく、大姑も健在、息子だけの家に嫁ぐ私に母なりに私がどうしたら可愛がってもらえるかと考えていたのではないかと思います。

お蔭様で私はすぐに嫁ぎ先に馴染むことができましたし可愛がっていただきました。

そして介護は自分の思いだけでは上手くいかないこともあります。

だからこそ問題を一人で抱えないことが大事です。

~入居当事者の要望を聞きながら施設を探そう~

いよいよ自宅での介護が難しいとなってきた時に、それとなく施設探しを始めていきましょう。

まずはどんなところなら入所してくれそうなのか、舅の好みや性格からも考慮することが大切ですが、どんな要望があるのかを日頃から聞いておくことが大切です。

その上で施設を探し始めるのがいいと思います。

~施設の種類、探し方~

  種類
 
民間

施設

介護付き有料老人ホーム
住宅型有料老人ホーム
サービス付き高齢者向け住宅
グループホーム  
  種類
 
公的

施設

ケアハウス  
特別養護老人ホーム  
介護老人保健施設  
介護療養型医療施設  

 

民間施設と公的施設では違います。そして介護度によっても変わってきますし自立(自分で身の回りのことができること)していないと入れないホームもあります。

沢山の種類がありますが、民間施設は費用も施設によって違うので、プロの方に相談にのってもらうのも一つです。

介護施設相談支援員という方がいます。この方たちのマネタイズは紹介した施設からお金が入るというシステムなので、相談者側からはお金はとりません。

何人かの方と面会してお話していると、この人は紹介できる施設が多く手持ちにあるとか状況に詳しく判断してくれる、又は親身になってくれるなど、段々とわかってきますので、あたって下さい。

相性もありますから、中にはこの相談員さんは嫌だわという場合、遠慮なく納得のいく方法で進めてくださいね。私の方でも施設を紹介されるプロの方と何人も繋がっていますので心配な方はご相談下さいね。

自分で探す場合はネット検索で条件、場所などを入力して電話で聞問い合わせをするなどして、一つ資料を取り寄せてみるとわかりやすいです。

~施設の見学、かかる費用、入所までの流れ~

幾つか施設に目途を決めたら必ずして欲しいのが、当事者を連れた施設の見学です。やはり当事者が気に入らなければ入所するのは難しいです。見学している様子も観察してみて下さいね。そして、見学で見て欲しいのは、掲示物が入居者様の目線になっているか、臭いがしないか、入居者様に対する職員の態度などです。臭いは汚物の匂いがするところはきちんと汚物処理がされていない可能性もあります。あと夜間は入居者何人で担当職員が一人つくのかなど、他にも気になることを聞いてください。どのような方が入所されているのか、レクレーションはどんなものがあるのかなど、思いつく限り質問をぶつけて下さいね。介護度も入所できる施設にかかわってきますが、実際に問題になってくる1番は金銭面なのではないかと思います。親御さんの使えるおや年金がどのくらいあるのかなどもしっかりと計算されておくことが大切になります。

最初はよくても長いこと入所している間に金銭破綻するような施設を選んでしまっては大変なことになります。

どうしても家で介護が難しくなるからこそ施設の入所を考えるわけなので、変な罪悪感はお持ちにならなくて大丈夫です。

例え入所されても会いに行ったり、行事ごとに外出させたりと関わり方はいろんな方法があります。お互いに幸せでいられる方法を探すこと、これが大切なことだと思います。

義理の親を施設に預けること、それは決して悪いことではないのです。

 

 

 

 

 

 

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