介護には要支援と要介護とに区分訳されますが、今日は要介護で大きく関わるケアマネージャー(ケアマネさん)についてです。
介護をされている方では要介護の方はケアマネージャー(ケアマネさん)と多く関わりますが、そのケアマネさんと合わなければ交代出来ることはご存じでしょうか?
要支援と要介護の違い
介護保険の要支援と要介護の違いってお分かりですか?
介護保険は、軽い順からいくと要支援1→要支援2→要介護1→要介護2→要介護3→要介護4→要介護5、となっています。
要支援と要介護とに分かれます。
これは市役所の職員や、市から委託を受けた指定居宅介護支援事業者や介護保険施設での介護支援専門員(ケアマネージャー)などが認定調査を行っています。 新規申請の約3割、更新申請の約7割が委託による調査となっています。
調査から早くても1か月位で結果は出ますが、混んでいるともっとかかることもあります。
そこで出た区分によって大きく関わる人(担当)も分かれてきます。
要支援・・・地域包括支援センター
要介護・・・ケアマネージャー
要支援とは日常生活を送る上で多少の支援が必要な状態をいいます。
要介護とは日常生活全般において誰かの支援が必要な状態をさします。
要支援の場合は、ケアマネージャーを地域包括支援センターが担当します。自分で個人的に指名することが出来ません。
要介護の場合は、居宅介護支援事業所のケアマネージャーを個人で指名することができます。ここが最初に大きく違うところです。
今回は要介護の人に当てはまるお話ですが、中には要支援の時と同じで、担当を変えることは出来ないと思われている方が多いと感じたのでケアマネージャーを変更することは可能であるということをご紹介します。
要支援と要介護の違いは諸々ありますが、今回はケアマネさんの交代が可能ということで、そこにスポットを当ててご紹介します。
知らないからこそ言いなりになってしまうケースもある
私はケアマネージャー(ケアマネさん)の力量が介護にとても大きく関わって来ると思っています。
私自身4人の介護経験から、特に感じていることです。
これまでのお客様や友人からもケアマネさんと合わなくて、という話を何回も聞きました。
ケアマネさんを紹介した方も何名もいます。
皆さん、ケアマネージャー(ケアマネさん)を交代することは出来ないと思っている方が多いのです。
まずケアマネージャー(ケアマネさん)の交代は出来ます。
もし、ご自分の関わっているケアマネージャー(ケアマネさん)と合わないと思われている方は、市の在宅医療相談をするところがありますので、そこの方に紹介して貰うのも一つの手段です。
私自身の介護の始まりは実父でしたが、わからないことばかりで、市の在宅医療のトップの方をご紹介いただきました。
そこで初めて介護保険のことも知ったのです。その父も亡くなって今年で7回忌になります。
お話を聞いていくうちに、父の状態は申請して最初から要介護5になりそうな状態でしたので、「誰かケアマネの知り合いはいますか?」と聞かれ、全く知らなかった私はその方の後輩という方をご紹介いただきました。
その方がとても素晴らしい方でもう7年目のお付き合いです。
介護ベッドなども扱う業者さんからも「本当にいい方に当たりましたね」と言われた時には、表現は悪いのですが、ケアマネージャーにも「当たり」「はずれ」があることを学びました。
皆さん、使命を感じて一生懸命されていると思いますが、どうしても人と人のお付き合いですから相性はあって当然のことだと思うのです。
介護に対する考えもあるでしょうし、一概には言えませんが、、、
ケアマネージャー(ケアマネさん)としっかり意思の疎通が図れればいいのですが、わからないからと言って遠慮してご自分やご家族の希望を伝えなかったりしていたら違う方向にいってしまうこともあります。
時には専門家の目からはっきりと考えを言ってもらうことも必要です。知らないと意思の疎通が図れないまま、納得しないケアプランを作られたり、介護者が施設に入っているからといって、介護者とは会っていても、ご家族には何もアクションを起こしていないというケアマネージャー(ケアマネさん)もいらっしゃると・・・私は本当に驚きました。
例え、介護者が家にいなくても、家族とは連絡をしっかりとっていかなくては、いい介護などできません。
言いなりが一番怖いのです。
生きるも死ぬもケアマネ(ケアマネージャー)次第
私の知り合いで「生きるも死ぬもケアマネ次第」と言った人がいます。
これを聞いた時に驚きましたが、私は昨年亡くなった母の介護で本当にそれを実感したのです。
母はあと2年しか持たないと言われていましたが、丸3年持ち4年目に入っていました。
具合が急変した時に、ケアマネージャー(ケアマネさん)が介護プランをすぐに変更して下さったのです。
それも関係各所に電話をしてくれて、あっという間にプラン変更をしてくれました。
書類は後から、まずは介護される人に必要なケアを一番にです。
逆を言えば時には、厳しいことも母は言われていました。
母が娘の私が厳しいとケアマネージャー(ケアマネさん)に言えば、「あらお母さんとさっさと別れたいと思うなら早苗さんはどんどん手を貸すわよ?お母さんに長生きして欲しいから厳しいと感じることも言うんじゃない。私の担当している方でね、こういう方もいるのよ」など、そして「お嫁さんがなんでもやってくれて、あっという間にベッド生活になっちゃった人がいてね~」というように、時には私と母の間のクッション役にもなってくれたりもしました。
ケアマネージャー(ケアマネさん)はただケアプランだけを作れば言い訳ではありません。
だからこそ、ケアしてもらう人も家族も信用をおける人に担当してもらえることが大切だと考えます。
あわなかったら交代してもいいのです。
誰のための介護かを考えていきましょうね~