我が家の介護保険申請の例をご紹介致します。
~実父の場合~
既に他界して何年も経ちますが、父の場合は突然難病にかかりました。神奈川県でも難病指定されている「突発性間質性肺炎」という病気でした。
病名が分かった時は既に命の期限を告げられました。
しかし動けなくなるまでには半年位の時間があったので、通院の時は普通の生活をしていました。
最初の頃の入院では特段生活上で変わることもなく、介護保険を使うことまで考えていませんでした。
いよいよ父が自分のことが出来なくなりそうという時と入院が重なり、父が「家に帰りたい」と言った時に、病院が退院させる為にあの手この手で私は呼び出されました。
病院からは「積極的治療をしないなら退院してくれ。」と言われ、父の行き場を家で介護するにしてもどうしたらいいのかわからなくてどうしようと迷っていた時に、友人が市の在宅医療の責任者の方を紹介してくれました。
受け入れ先の病院や、その状態なら介護保険を申請したほうがいいと言われ、そこで初めて「介護保険サービスを使う」ということを知りました。
40歳から毎月介護保険を支払っていることは知っていても、いつ使うのかなんて体調を崩して困るまで縁がありませんから知らなかったのです。
ケアマネージャーの知り合いもなく、その方にケアマネージャーさんを紹介してもらい、父の希望で家に帰りたいとのことで、急遽3日で全てを整えてもらいました。(介護ベッドや酸素など)
介護保険の申請は父の受け入れ態勢を整えている時に申請し、認定調査は退院して家に帰って来てから受けました。
その時に出た介護度は要介護5でした。
実母の場合
母は、父が認定調査を受ける時に一緒に行いましたが、実はその前年頃から、火の消し忘れや水の出しっぱなしなど「やり忘れ」が何度もありました。
「もしかして認知症がはじまっている?」と家族全員が思っていました。
そして何よりも感情の起伏が激しかったのです。
そういったこともあったので、父が認定調査を受ける時に、母も一緒にお願いしました。
もとから病気のオンパレードでしたから、食道がん、肺がん、胆のう全摘、C型肝炎などなど、内臓的にはかなりの病気を持っていました。
結果、母の介護度は要支援1でした。
この時は認知症がメインで判断されたように思います。
認定調査の時に高齢者あるあるで、出来ないのに出来るフリをするということを初めて経験しました。
ケアマネージャーさんから「認定調査の時、娘さんもついていてください」と言われたのが、このことだったんだ~と後から納得しました。
そして担当下さったケアマネージャーさんは認定調査にも立ち会って下さいました。
その後母の場合は、父が亡くなる3日前に転んで大腿骨骨折。救急車搬送で入院手術からのリハビリ病院への転院とありました。リハビリ病院では最大90日間の入院でした。
リハビリ病院で再度の認定調査を受けました。
ここで要介護1になりました。
それから徐々に進み最後は要介護2で亡くなりました。
急激に悪くなったので見直しをしている時間はなかったのです。
それでも介護保険から医療保険に切り替えて下さり過剰な負担はありませんでした。
ここはケアマネージャーさんの判断の早さだと思います。
義父の場合
義父の時は、胃の調子が悪いと検査をしていた時に、「胃がん」が見つかり、入院手術することになるかもという時期でした。
というのも、認知症の方が心配でしたので、併せて申請したほうがいいとの、アドバイスも頂いたので申請しましたが、これが大失敗でした。
舅は大きな会社の役員をしていたり、人の上に立ってきた人だからこそ、プライドはとても高くて、しっかりと全てを出来るように振舞うのがとても上手でした。
しかし、状況が入院、手術前ということもあり、結果介護度は要支援1でした。
そこから入院手術をし、退院して家にいる時に見直しをかけられました。
胃の全摘をしていたのと、腹膜播種といって癌が全体に散らばり、余命も半年もない状態ということもあり、抗がん剤の副作用で食べることもままならないということで再度の認定調査で要介護4が出ました。
この結果から数か月で義父は亡くなりました。
義母の場合
舅の1回目の時に老々介護で2人で暮らしていましたので、一緒に認定調査を受けました。
義母が一番高齢者あるあるで「できますよ~」というフリが一番、一番上手で困りました。
もう調査の最中から「あ~あ、これは無理だわ、、、」と私が思っていたように、調査員さんも苦笑いですが、本人が言うことなので仕方ありません。
介護度は0です。自立の判定でした。
義母はあとから「そんなこと言ったって~」と人のせいにするのですが、こればかりは本人が言ったので仕方ありません。
舅の2回目の時も義母はあえて調査をしませんでした。
舅が亡くなり、暫く一人で暮らさないといけないとわかった時に、再度認定調査を受けるようにとケアマネージャーさんが言って下さり受けました。
この時は、今まで舅のこともみていましたので、「素直になることが大事」と学習してくれたようで、それでも「出来ますアピール」はありましたが、ケアマネージャーさんや嫁の私の顔を見ながら対応していました。
もちろん認定調査員の方に私だけ呼ばれて話は聞かれました。
調査員の方たちも「高齢者あるある」は経験されてきてるので、家族にちゃんと聞かないとわからないとわかっているのでしょうか。
姑の介護度の結果、要支援1でした。その後、数年がたち見直しもあり要支援2になっていましたが、今回の書類提出で要支援1に戻りました。
これは本人の問題なので仕方ありません。
それぞれケースバイケース
それぞれの状況によって本当に違います。
実はもう一人、私が関わった方がいました。
その方は65歳前でしたが、16個の特定疾患に入り、医療保険と並行してという方でした。
この方はケアマネージャーさんを途中で変えたりと色々ありましたので別記事でご紹介します。
今日は身内4人の例をもとに、介護保険サービスを受ける時がいつ頃がいいのかをご紹介致しました。