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整理収納アドバイザー/生前整理アドバイザー・小林早苗です。

介護視点からみた生活環境整備のご提案と作業、生前整理、終活サポート、遺品整理のお手伝いをいたします。

 

 

7年間の介護生活から遺品整理までを経験して

私は、父、舅、母と、7年という長い期間にわたり介護から遺品整理までと様々な経験をしてきました。

 

突然告げられた父の難病

2015年の冬、父の介護が突然始まりました。ここから7年間にわたる私の介護生活がスタートしたのです。

最初は風邪かな?と思い病院を受診した父。ここで父の難病がみつかります。

しばらくは母の付き添いで病院を受診していたものの、徐々にそれも難しくなってきました。

一緒に病院を受診し医師から聞かされたのは耳を疑いたくなるような話でした。

半年後には自分で自分のことができなくなり、自力で歩けなくなると。父と一緒に過ごせる時間はそう長くはない。

「せめて父の身体が動くうちにやりたい事をやらせてあげたい」そう思い父に話しかけるものの父は何ひとつ望みを私達家族に話すことはありませんでした。

父のためなのか?それとも自分達のためだったのか?は今になってもわかりませんが、父母、私達家族と弟家族で行った旅行が最初で最後の3家族での旅行になりました。

その後、父は徐々に弱っていき入院し寝たきりの生活を送るようになりました。

2016年の2月、父の命はそう長くないだろうと思った時、父から「家に帰りたい」との言葉。父の願いを叶えたいと急遽、在宅介護の準備を整え、父を家に連れて帰ってきました。

3週間の在宅介護ののちに再度入院、そのまま入院先で父を看取りました。

 

まさかの母の骨折 そして父の葬儀

父が再度入院し私が付き添いしている間に、母が自宅で転倒し、股関節を骨折するという大けがをしました。

父の死期が近づいていた時だったため、すぐには母の病院には駆けつけられません。

娘や近所の人のお世話になりながらなんとか母の入院の手続きを済ませました。その3日後父は旅立ちました。

母は絶対安静の状態。もちろん父の葬儀の準備もできる状態ではありません。

私は、右も左もわからない状態で父の葬儀を取り仕切ることになりました。

父の生前に決めておいたのは葬儀屋さんのみ。

もちろん葬儀そのものは葬儀屋さんが仕切ってくださいますから問題なく終えることができました。

しかし私の心の中には「本当にこれでよかったのだろうか?父はもっと違う形を望んでいたのではないだろうか?」という後悔の気持ちだけが残ったのです。

 

母の在宅介護

ただ私には父の死を悲しんでいる暇はありませんでした。次は無事に手術を終えた母のリハビリ病院への転院が待っていたのです。

転院に伴う様々な手続きだけでも大変なところに加え、病院内での連携不足に巻き込まれ心が折れそうになることもありました。

そんな時に支えてくれる、適切なアドバイスをくれる人が身近にいればよかったのでしょうが、その時はただただ一人で頑張るしかありませんでした。

また母自身も父の死、そしてこの期間に実姉も亡くなり精神的に非常に不安定な状態でした。

そんな母のメンタル的なサポートも家族が担わなければなりません。日々手探り状態で母との関わり方を模索していました。

しかしいつまでも入院できるわけではありません。私は心休まる暇なく母の退院に向けての準備を始めなければならなかったのです。

股関節を骨折した母。最初に在宅介護ができるようにバリアフリーや手すりの設置等、家の住環境を整える必要があります。

なんとか母の退院までに住環境を整え、在宅介護がスタートしました。

この時、私にとって大きなサポートになったのがケアマネージャーさんの存在でした。

非常に優秀なケアマネージャーさんが担当についてくださったことで、私への依存度が強かった母とも少しずつ適切な距離を保つことができました。

この経験から、私は在宅介護のご相談を受けるたびにケアマネージャーさんの重要性をお話させていただいています。

ケアマネージャーさんによってその後の介護生活が大きく変わってしまうからです。

頼れるケアマネージャーさんのおかげで7年もの在宅介護を乗り越えることができたのだと思っています。

 

進まない父の遺品整理

父の死と葬儀やその後の手続き、そして母の入院と転院・在宅介護のスタート。

日々慌ただしく過ぎていく中でどうしても進まないものがありました。それが父の遺品整理でした。

元々整理収納は得意で、体系的に整理収納を学びたいと思い、整理収納アドバイザーの資格も取得していました。

だからこそ自分の中では遺品整理はスムーズにできるはずだという思いがありました。

しかし、父の遺品を前にすると全く手が動かなくなるのです。

「なぜ父はこれを遺したのだろうか?」そう思うと整理することができず、父の遺品を前に苦しむ日々でした。

整理収納と遺品整理は全く別ものなのだということを父の遺品を前にして初めて知りました。

どうすれば父の遺品と向き合えるのか?そんな思いで生前整理アドバイザーの勉強を始めたのです。

 

自分の人生を生きて

話は少し遡りますが、ある日娘から「ママはママの人生を生きた方がいい」と言われました。

ちょうど両親の介護が始まったタイミングでした。 それまでは、主婦として、母親として、生きてきました。

常に家族を優先し、気が付けば自分のことは後回しになっていました。

また私自身、高校時代から病気と闘い何度も手術を繰り返し、そのたびに自分の夢をあきらめてきました。

現在も足が不自由で杖無しでは外出はできません。 そんな私と共に過ごしてきた娘。

気が付けば娘に私の夢も含めて様々なものを背負わせていたのかもしれません。

そんな娘が4年間の海外生活を終えて日本に帰国した時、彼女のアイデンティティは大きく変化していました。

そこから親子関係の再構築を行い、彼女がいよいよ私のもとを卒業していく時に私にかけてくれた言葉が最初の言葉でした。

彼女の目に、私は様々なものをあきらめてきたように映っていたのかもしれません。

私は何がしたい?と自問自答した時にすぐに答えは出てきました。

ずっと心に秘めていた「誰かの役に立ちたい」という思い。

もしかしたら「私自身の介護経験を通して誰かの役に立てるかもしれない」。そんな思いで、事業スタートに向けての1歩を踏み出すことになったのです。

7年間の介護生活を通して感じたことは、人はどう生きるか、どう日々を暮らしていくかは考え、言葉にしているのにも関わらず、どのように人生を終えるかについては友人や知人はおろか家族にさえ伝えていないということでした。

遺された家族は、亡くなった人がどうしてほしかったのか?

どのように最後を本当は迎えたかったのだろうか?というもう誰にもわからないことに悩み苦しみ続けます。

私は自分自身の経験をもとに、同じように悩み苦しむ人を一人でも減らしたい、自分の人生を歩みだすための整理をしてほしい、そんな思いで活動しています。

そして私と同じように障碍や年齢、介護などを理由に「本当にやりたい事」をあきらめてしまっている人がいるのであれば、そっと背中を押して前に進むサポートができればと思っています。

 

自分らしい人生をいきるためのサポート

自分の望む人生を歩むサポート

人は年を重ねると、望みを口にだすことなく様々なことをあきらめがちです。

しかし、誰の人生でもない自分の人生を生きるのですから、自分がやりたいと思ったことをやり切ったと思えるような人生を送ってほしいと思います。

そして周りの家族もまた同じように思っているのです。

私が父に、娘が私にそう思ったように、「家族には悔いなく生きてほしい、自分のために、自分がやりたい事をやり切って人生の最後を迎えてほしい」と。

その一つとしてご提供するのが、生前整理でありエンディングノートの作成です。

生前整理はモノの整理、エンディングノートは情報の整理と思われがちですが、必ずしもそうではありません。

生前整理やエンディングノートは「気持ちの整理」でもあるのです。

今までの人生を振り返り、これからどのような人生を生き、そしてどのように人生を締めくくりたいか考えておくことで、自分の望む人生に少しでも近づくことができます。

家族のためではなく、自分のための人生を生きたい人のお手伝いをさせていただきます。

そしてそれが最終的には遺される家族のためにもなります。

 

これからの人生を踏み出すサポート

家族の最後を看取り、あわただしく葬儀や様々な手続きを終えたあと、多くの人は心にぽっかりと穴があいたような状態になります。

遺品整理に手を付けだすものの、様々な思い出が次から次に 浮かんでは消え、その場から進むことができない人も少なくありません。

業者に依頼すれば、機械的に遺品を片づけることはできます。しかしそれでは遺された家族の心は置き去りのままです。

しかし、遺された家族にも自分の人生があります。いつまでもその場に立ち止まっているわけにはいきません。

だからこそ、遺品整理と共に一度きちんと心の整理もつける必要があります。

しかし、この心の整理は一人では難しい場合もあるでしょう。心が折れて前に進めない人もいるでしょう。

そんな人に寄り添いながら、遺品整理を通して、これからの新しい人生を踏み出すお手伝いをさせていただきます。

 

提供サービス

・身体が不自由な人が生活しやすくするための環境整備サポート

・在宅介護をしやすくするための環境整備サポート

・生前整理サポート(写真整理 書類整理 デジタル情報の管理等も含む)

・遺品整理サポート(写真整理 書類整理等も含む)

・エンディングノート作成サポート

・事業主向けエンディングノート作成サポート

お一人お一人に寄り添い、「依頼してよかった」と喜ばれるようなサポートを全力でさせていただきます 。

 

 

【保有資格】

整理収納アドバイザー1級
生前整理アドバイザー上級

ScanSnap 整理収納プレミアムパートナーは、プリント・書類のデジタル整理収納について精通し、ご家庭をより快適な空間へと導く「プロフェッショナル」です。

2021年5月16日

© 2023 整理収納・生前整理アドバイザー 小林早苗